月別アーカイブ: 2010年11月

shellsongイベント概要

<スケジュール>
11:45~開場 
12:00~映画「デルタ 小川国夫原作オムニバス」上映
13:15~休憩
13:30~朗読パフォーマンス、対談
<概要>
『”shellsong” 耳よ、貝のように歌え』と題し、映画「デルタ」の上映と、朗読パフォーマンス、そして対談の三本立てのイベントを行います。映画「デルタ」は三本の短編からなるオムニバス作品ですが、小川国夫の原作を基にしているという点以外に、ある共通項があります。それは「幻聴」を描いているということです。「幻聴」というと薬物依存者や統合失調症の患者に貼られる悪しきレッテルというイメージがありますが、耳は常に「幻聴」にさらされているのだと思います。不意に口ずさんでしまうメロディー、季節の移ろいを伝える風の音、忘れられない人の声・・・・・・。三本の短編映画は異なるアプローチで「幻聴」を追いかけています。
朗読、そして対談でも映画と同じく「幻聴」を追いかけます。敢えて映画、そして朗読との関わりが見えにくい湯浅学さんと倉田めばさんを迎えたのは、二人が活動の根底に「幻聴」を追いかけて来られたと考えたからです。ともに「幻聴」を追い求めることで、生を豊かにしてきた二人と言っていいかもしれません。朗読では小川国夫が用意した言葉を、二人の朗読者の声に預けて届けていきます。二人の声だけが響き合う時と場を用意していきます。
ただ一つだけそれ以外に提示するものとして、湯浅学さんにギターを弾いてもらいます。具体的に言語化し得えない音楽によって、朗読により創られた世界をもう一度海に返し、私たちの耳を揺り動かすことが出来れば、そこで初めて耳は貝のように歌うのかもしれませんし、それを「幻聴」と呼ぶことが出来るのかもしれません。
声と耳、言葉と音、私たちが発するものと受けるもの、それらの関係を見つめる機会としていきたいと思います。

藤枝静男展のお知らせ

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本映画のオムニバスの一編『他界』(監督:高野貴子)にご出演されている版画家・青木鐵夫さんが企画された「作家の眼 藤枝静男と美術」展が12/4(土)から藤枝市文学館にて開催されます。小川国夫先生にも多大なる影響を与えた藤枝市の作家・藤枝静男先生の文学世界を「美術」の観点からご紹介する企画展ということです。ご興味ある方は是非お足を運んでくださればと思います。
公式サイト(藤枝市文学館)
http://www.city.fujieda.shizuoka.jp/kyodomuse_index.html

「誘惑として、」上映決定!

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オムニバスの一編「誘惑として、」の短篇の上映が決定しました。
11月21日(日)20:50~、渋谷アップリンクファクトリー
13日(土)より公開が始まった、金子雅和短篇映画集「辺境幻想」
にて、ゲスト上映になります。
金子監督には、7月の関連イベントでもお世話になりました。
繊細なところまで手の行き届いた美しい映像物語世界を構築
する監督の新作とご一緒させていただきます。
今回は、公開時と違いHD上映、より美しい映像による上映、
また、trico!(良原リエ)作曲演奏による素敵な曲「ひきなみ」が
エンディングに流れる短篇「誘惑として、」になります。
未見の方はぜひ、すでに見た方は金子監督の繊細な映像世界を見る
ついでにもう一度ご鑑賞の程いかがでしょうか?。
金子雅和短篇集「辺境幻想」サイト
http://www.kinone.net/henkyo/index.html

関西上映先行イベント“shellsong”

“shellsong” 耳よ、貝のように歌え
日時 2010年12月5日(日)12:00~15:00
場所 ビジュアルアーツ専門学校大阪
主催 DOOM!空族
<プログラム>
12:00~ 映画『デルタ』上映
13:30~ 対談+朗読パフォーマンス
湯浅学(幻の名盤解放同盟)x倉田めば(大阪ダルク
<概要>
 アメリカの作家W・バロウズは、言語を宇宙から侵入してきた悪性のウィルスであると定義した。絶え間ない自己増殖を続ける言葉にわたしたちはどれだけ使い倒され、日々消耗させられているのだろう。
 「言葉は光」という命題を生涯かけて証そうとした作家がここ日本にいたのをご存じだろうか。孤高の小説家小川国夫がその人だ。対象を凝視し、耳をそばだて選ばれた言葉は原石の輝きを放つ。手繰り寄せた幻視と幻聴を、研ぎ澄まされた文体で表した作品はいわゆる小説の枠には収まらない。
 映像化不可能と言われてきた小川国夫の作品群が、短編映画のオムニバスという形式で2009年初めて映像化された。気鋭の映像作家三名が原石の言葉を担ぎ上げ、映像と声に置き換えようと果敢に挑んだ。
 三本の短編が織りなす「デルタ=三角州」がどのような形を描くのか見届け、小川国夫文学の現在性を体感してほしい。
 関西上映先行特別イベントとして、湯浅学と倉田めばをゲストに迎え、対談+朗読パフォーマンスを実施。DJによるビート、異形の声、彼岸からの跫(あしおと)をミックスし、不可聴の世界を呼び覚ます。冬の大阪で、「言葉は光」という命題をいま一度問う。
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名古屋シネテークにて上映決定しました

名古屋シネマテークで行われている映画祭に、本作と本作「他界」高野貴子監督のドキュメンタリー『Furusato2009』と合わせての上映が決まりました。
12月24日16時
12月25日18時半
名古屋シネマテーク
詳細は随時掲載して行きます。
こちらもどうぞよろしくお願いします!

関西上映決定しました

大阪シネ・ヌーヴォでの上映が決定しました。
12月21日(火)小川国夫誕生祭 19時〜上映
※そのあとトークイベント行います。
12月22日(水)〜30日(木)連日10:50〜上映
そして上記ロードショーに先駆け、先行イベントもあります
日時 12月5日(日)12:00~15:00
場所 大阪ビジュアルアーツ
詳細は決まり次第随時発表して行きます。
どうぞよろしくお願い致します!