小川文学への招待、その一例

聞くところによると、チラシ配り担当(?)の暁雲さんは“マッチ売りの少女”状態だそうで、
貴重なチラシを燃やして暖をとると、小川国夫さんが「出たぞう」なんて
言って現われて、「イッパイやろうか」って赤提灯の店にでも誘われそうです。
冗談はさておき、寒くなりましたね。風邪も流行っているようですので、
皆さん、体調には気をつけて、なるだけあたたかくしてお過ごしください。
さて、小川国夫の作品に関して、
「ガイド」が欲しい、とおっしゃる方へ、オススメの本を今日はご紹介しましょう。
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2009年10月に静岡新聞社から出た、山本恵一郎『小川国夫を読む』(静新新書)
山本恵一郎さんは、小川国夫本人からの依頼を受け、小川国夫自身はもちろん
周囲の人へのインタビューを長年に渡ってつづけてこられた、小川国夫の年譜制作者。
『東海のほとり』、『海の声』、『若き小川国夫』といった評伝本も書かれています。
この本では、小川国夫の初期~晩年の本をまんべんなく、順不同にとり上げて
解説していて、作家自身との交流、大阪の教室での様子を取材した記事や、追悼文なども収録。
「ガイド」なんて言い方をしましたが、小川文学を読み込んできた方にも
いろいろな発見があるかもしれません。
※12/5(日)ビジュアルアーツ専門学校大阪にて、
 関西上映先行イベント“shellsong~耳よ、貝のように歌え”を開催します!
 映画『デルタ 小川国夫原作オムニバス』上映はもちろん、
 湯浅学さん(幻の名盤解放同盟) × 倉田めば(大阪ダルク)さんを
 ゲストにお迎えしてトーク&朗読パフォーマンスを行います。
 映画ファン、文学ファンの垣根を越えて、たくさんの方のご来場を
 心からお待ち申し上げます。詳しくは、公式サイトをご覧ください!

下窪俊哉