小川作品、三つの流れ

公式サイトにも少しだけ書かせて頂いてますが、今日は小川作品の三つの流れについて、ご紹介させて頂きます。
 小川作品には大まかに三筋の流れがあると言われています。
一つめは、聖書の世界を拡大したり、再解釈した物語。二つめは、郷里大井川流域を舞台にしたフィクションのドラマ。三つめは、実際の体験や交際、見聞に多少の潤色を加えた私小説風の作品です。この三筋の流れについては、『逸民』(新潮社から刊行・昭和61年)の後記で、作者自身も記しています。
参考:
聖書世界をモチーフにした作品
「或る聖書」(筑摩書房から刊行・昭和48年)
「血と幻」(小沢書店から刊行・昭和54年)
「王歌」(角川書店から刊行・昭和63年)など
故郷大井川流域を舞台にしたフィクションのドラマ
「生のさ中に」(審美社から刊行・昭和42年)
「試みの岸」(河出書房新社から刊行・昭和47年)
「彼の故郷」(講談社から刊行・昭和49年)
「悲しみの港」(朝日新聞社から刊行・平成6年)など
私小説風の作品
「海からの光」(南北社から刊行・昭和43年)
「逸民」(新潮社から刊行・昭和61年)など

その他、美術書や随筆集、対談集なども多数あります。
皆さんが初めてであった小川作品はどんな作品だったんでしょう令